もも「私、先月お茶菓子当番だったんですけど」
休憩中、後輩のももちゃんが口を開いた。
我々は15:00〜17:00位の暇な時間に各々休憩に行くのだが、その時テーブルに出されるお茶菓子は、お茶菓子当番(月交代制)に当たっている人が買ってくることになっている。
先月の当番はももちゃんだったようだ。
もも「お茶菓子の予算て大体1万5千円くらいって言われてるじゃないですか」
キャ「うん」
もも「私3万いっちゃったんですよ」
仁美「3万!?」
キャ「倍じゃん!」
田中「そういえば本間さんも12月の当番だったけど、1万円代は無理って言ってたよ」
昨今の値上げラッシュはお茶菓子予算にも打撃を与えているようだ。
田中「てかうちらが入った時は1万円に抑えろとか言われてたのにね」
角田「まあでも、ここ何年かはコロナで忘年会とかもできないから、その予算がしばらく回せるよ。」
キャ「今でよかったですね〜」
すると、丸橋さんが鋭い意見を提示してきた
丸橋「いや、さすがに倍にはなんないでしょ」
仁美「倍ってやばいですよね」
丸橋「値段はどんどん上がってるけど…さすがに元の倍になってるものってほぼないよ」
丸橋さんは続ける
丸橋「新入職員もしばらくとってないから人数は増えてないし…誰か、食べすぎてるんじゃない?」
みんなの発言が止まった。
ここにいる仁美、もも、田中、角田、そして私、全員に食べ過ぎ疑惑がある。誰も目を合わせようとしない。
私が新入職員で一番下っ端だった時は、遠慮してクッキー1枚、茎わかめ一本食べて、先輩方とお上品に談笑をし、早々に5分くらいで仕事に戻っていた。
それが今では、チョコパイやパウンドケーキといった大物にも遠慮なく手を伸ばし、絶え間なくポテチを食らい、大きめの煎餅も2枚とか食べるし、確実に新入職員時代の5倍は食べている。仁美ちゃんとかももちゃんは新入職員時代から遠慮なく食べている。
仁美「食べすぎ…かな…」
キャ「食べ盛りだしねウチら」
田中「食べ盛りではないと思うけどね」
でも疲れた体を労る糖分の量を減らすことはできないため、これからは スーパーのプライベートブランドで、なおかつ個包装になってない激安菓子をたくさん買ってこようという解決策が提案され、可決された。