休憩室に行くと、アルミカップに小分けにされたほうれん草のお浸しが大量に並んでいた。
キャ「どうしたんですかこれは」
本間「梅村さんの親戚の農家で大量に採れたんだって。」
キャ「でも美味しいですねー。もっと食べよう」
本間「うん。どうせ余るからいっぱい食べて平気だと思うよ」
キャ「尿管結石になったらどうしよ〜」
そして退勤時間。
ロッカーで喋りながらダラダラ着替えていると、梅村係長が来た。
梅村「ねえねえ、ほうれん草食べていってよ〜」
梅村係長に言われるがまま、私、倉田さん、坂本さん、岡島さん、仁美ちゃんが休憩室に行くと、さっきのほうれん草が案の定大量に余っていた。
倉田「私たちだけいいんでしょうか〜?実は休憩で余りそうだと思って2カップもいただいちゃったんですよw」
岡島「僕も2カップ食べましたw」
梅村「ちょっと持ってきすぎちゃったかなー。でも明日に残すの嫌なんだよね。衛生的に何かあったら心配じゃん。今食べ切って欲しい〜」
キャ「6人もいるし、食べ切るんじゃないですか?ありがたくいただきましょう!」
私たちは一心不乱にほうれん草をむさぼった。
それでも余った6カップ分のほうれん草は、私がお土産で持ち帰ることになった。
梅村「はい。キャンディが1番食べっぷりよかったから、お土産。今日の夕飯か朝ご飯にしなよ。」
キャ「じゃあ…代表していただいちゃいます」
梅村「あ、部長の差し入れの小倉トーストのお菓子もちょっと残っちゃったんだよ。これはじゃあ…岡島君持っていきな。」
岡島「やったー。」
どちらかといえば私も小倉トーストラングドシャがよかったな…と、ちょっとだけ思った。