実在OL日記

実在するOLの日常をつらつら書きます。対義語はバカリズムさんの架空OL日記。あと登場人物はさすがに仮名です。

営業さん

今日は高橋さんが年始の挨拶に訪れた。

高橋さんは、いつもお世話になっている会社の営業さんである。

 

いつもにこにこしていてとても腰が低く、冗談も面白くて、いじられキャラである。見た目は、変身前の冴えない方の特命係長只野仁の髪型をスッキリさせて、身長をプラス5cmくらいにした感じである。

 

そして、仕事は超デキる。

 

高橋さんの会社は機械を扱っており、うちの職場に入っている数台のマシンを見てくれるのだが、不具合があるとすぐに駆けつけてくれて、全てを完璧に解決してくれる。前の担当の人も、代理で来た時の人も、そんな素早くパーフェクトに解決できる人はいなかった。そして直した後は、いつものように腰低くペコペコしながら帰っていく。

 

時々見習いの若手社員さんが高橋さんにくっついて来るのだが、部下に対してもめちゃくちゃ優しい。機械を直しながら世間話をふってあげていたり、遅くなっちゃうから君は先に帰りなよと言って帰してあげたりしているところをよく目撃する。

 

高橋さんは、正に社会人の鑑だと思っている。

むしろそれだけ仕事ができるなら、もう少し威張ってもいいんじゃない?と言ってあげたいくらい。

 

 

 

 

 

 

高橋さんは若手の私たちに挨拶を済ませると、ペコペコしながら奥にいる梅村係長のもとへと向かった。

 

 

 

高橋「こんにちはー。年始のご挨拶に来ました。」

梅村「ごめんね〜、私がいない時を見計らってこんな夕方に来たんだろうに。残念!今日はいました〜!」

高橋「とんでもございません!僕は梅村さんに会いに来たんですよお〜?今年もよろしくお願いします。こちら、大した物ではないのですが、年始のご挨拶です…」

梅村「えーっ!?大したものがいいなぁーっ!」

高橋「こちら、タオルでございます。」

梅村「はぁーー!?あんたのトコの会社はっ、今時タオルなんてよこす!?タオルぅ!?」

高橋「でも見てください。2つもあります!!」

梅村「あらまぁー、出血大サービスだね」

高橋「今後とも末永いお付き合いをよろしくお願いします。」

梅村「どの機械も経年劣化がすごいからねえ〜、今年はたくさん呼びつけちゃうかも。あんたっ、腕の見せ所だよ〜?」

高橋「梅村さんの頼みとあらば、吹雪でもかけつけます!」

梅村「もうねー、可愛いんだよ。あんたは!こうやってみんなに可愛がられて!ねえ、高橋ちゃん可愛いよね!?キャンディ!?」

キャ「はい〜」

高橋「あら〜嬉しいです!それでは、何かありましたらご連絡下さい。失礼いたします。」

 

 

 

こうしてまたペコペコと帰っていった。

 

 

 

 

 

 

お気づきの通り、梅村係長も高橋さんのことが大好き。

できれば機械の機嫌が悪い時だけでなく、梅村係長の機嫌が悪い時にも高橋さんを召喚したいと思ってる。