昼休憩、テレビを見ていると、ヒルナンデスで手相特集みたいなのをやっていた。
自分は、左手の生命線はそこそこだけど、右手の生命線はそろそろ死んでるレベルに短い。
ヒルナンデスではちょうど、右手の方の生命線が紹介されていたので、短すぎて逆に自慢の生命線を後輩の優子に見てもらった。
キャ「もう死ぬじゃん私!見て!」
優子「いや、この短さならもう生き返ってますよ!」
キャ「逆に!?」
優子「逆に!だってこれは幼少期に死んでないとおかしい短さですもん」
ぎゃーぎゃー盛り上がっていると、後輩の麻衣子が昼休憩に来た。
麻衣子「手相ですか?生命線なら私、左右とも長いんですよねー」
麻衣子の生命線は左右ともめちゃくちゃ長い。手首まで来ていた。
キャ「ほんとだー!私の3倍ある」
優子「麻衣子さんは毎日栄養バランスばっちりのお弁当を作ってきてるから、やっぱ健康なんですよ。お酒も飲まないし。」
麻衣子「私ってあんまり健康そうに見えないのに意外ですよね」
キャ「確かに色白で華奢だから、THE健康☆ってイメージは無いかもねー。意外!」
そうこうしているうちに、普段話さない先輩や後輩もどんどん集まってきた。
生命線は長さよりもカーブ具合を見るらしいとか、自分は結婚線が何本もあるから心配だとか、芸能人のあいつとあいつがますかけ線を持っているとか、旦那がますかけ線を持っているけどいつになっても天下を取ってこないとか、とにかくみんな手相に関する何かしらのエピソードトークを持っていたので、各々順番に披露していったらあっという間に休憩時間が終わった。
うちの部署は人数も多いし個性も強いし、まとまりのない職場だと思っていたけど、今日だけは休憩室の全員が手相の話題で一つになっていた。手相カルチャースクールだった。
なんだかんだ女はみんな占い好きなんだなと思った。