2日目の朝は5:00起床。なぜこんなに早起きなのかというと、車をフェリーに乗せて今治へ行かなければならないからである。6:00台の便を逃すとつぎは9:00台なので、疲れた身体にムチを打って起床。
キャリーを引きずりながら、宿の駐車場まで5分ほど歩く。漁師の朝は早いんだろうなぁと思っていたが、予想に反して人っ子一人いなかった。日曜だから漁師も休みなのかも。街が静かすぎてキャリーをガラガラさせるのさえ島民にとってイレギュラーな騒音になりそうで申し訳ない気持ちになった。
宿のある大崎下島の隣の、岡村島という所にフェリー港があるのでそこに向かった。2日目の運転担当は私。
フェリーに乗るには人間の運賃+車の運賃がかかる。車の運賃は車両の大きさで料金が決まっていて、4m以上ある車の場合は3900円くらい取られる。4m未満の場合は2900円くらいで済み、1000円程も差があるのだ。今回のレンタカーは日産のNOTEだったが、4m5cmというかなり惜しい感じで4mをオーバーしており券売機で3900円のチケットを選択し購入。港のおじさんにチケットを見せると、
「えー?これ4mある?ないでしょ!絶対ないよ!」
と言われた。その辺はあまりシビアじゃないっぽい。言っとけよ。。
フェリー内には自分で運転してバック駐車で運び込む。車のまま船に入るというのは初めての感覚で楽しかった。しかしフェリー内も限られたスペースしかないので、船内に駐車する線が厳密に決められており
「お嬢さん!ここみて!見える!?俺の足のところにぴったりタイヤ来るようにして!ほら!窓からちゃんと顔出してよ!!」
と軽く怒られてしまった。横着ですみません。
車内から撮影した船内はこんな感じ。
そんなこんなで無事に出航。ちょっと曇りの早朝の海は雰囲気があってよい。
いろんな島の港を経由しながら、大体1時間程で今治港に到着。海外の人は、日本の電車が分単位で定刻通りに動くのに感動するというけど、フェリーでさえも分単位で正確に動いてくれると知ったら腰を抜かすだろう。
今治に8:00頃到着した我々は、朝から営業している定食屋へ。
途中で見つけたアーケードの飾り。タオルで出来てる?らしい。さすが今治。
訪れたのはこちら、かねと食堂。老舗蕎麦屋みたいな和の内観で、店内にはサイクリストのお兄ちゃんたちや、地元の子供連れの親子、老夫婦、新聞読んでるおじちゃんがいて、地域の人々に長年愛されている温かい定食屋の雰囲気だった。
私は名物のしっぽくうどんを注文。やさしい味がして美味しかった。改めてググってみたら、しっぽくうどんは香川の名物らしい。
腹ごしらえを終えた我々は、そのまま歩いて今治城へ。
今治城は、住宅街を歩いていると突然現れる。デカい。お堀が立派。水は海水を引いてるらしい。
この日はちょうどシティマラソンが開催されていたため、すごい人数の市民たちがお城の周りを走っていた。
このあたりの島を巡る旅。
お城を後にした我々は、早速1つめの島である「大島」の道の駅「よしうみいきいき館」へと車を走らせた。
よしうみいきいき館は予約制のバーベキューもあり、とれたてすぎる新鮮な魚介をその場で焼いて楽しめる。バーベキュー以外にもお土産や軽食が充実していて結構長い時間楽しめる。店の中央にはデカい水槽があって、これから食べられる魚たちがスイスイ泳いでいた。我々は今回別の場所に昼食を決めていたためBBQの予約はしなかったが、食べてる人たちを見たらちょっと羨ましくなってしまった。
その後、大島で美味しくお洒落と有名なpaysanというパン屋さんへ。
11:00の開店前に行ったのに既に長蛇の列が形成されていた。今はコロナ対策で、店には1組ずつしか入れない。1グループが店内に並ぶパンを厳選して会計を終えるまで他の人は中に入れないので、待ち時間がかなり長く、10分くらいと思っていたのに1時間も滞在してしまった。
しかし!!これだけでも待った甲斐があるぞと思えるくらいpaysanのカヌレは絶品だった。なぜカヌレ1個しか買わなかったんだろうとひたすら後悔した。
パン屋のあとは昼食へ。魚蔵というお店に。
1番人気の刺身定食1800円を注文。
刺身のボリュームやば。
ウマヅラハギの刺身だそう。
あと「せんざんき」という今治の郷土料理も注文。Googleによると、せんざんきは今治の鶏唐揚げということが判明。一般の唐揚げと違うのは「骨ごと揚げる」という点らしい。
骨が見当たらない。
でも美味しかったので良し。
マリンオアシス伯方にて、伯方の塩ソフトを食した。
う、
うますぎる!
正直言うと、私は最初「塩ソフトといってもフツーのソフトと変わらんでしょ。ま、せっかく観光来たし一応食っとくか」くらいのナメきった考えで食らうつもりでいた。
しかし優しいバニラの甘さの中にしっかりと塩気を感じ、バニラも塩もどちらの良さも消されていない、絶妙な配合がそこにはあった。
さらに感動したのは、コーンの1番下までアイスがぎっしり詰まっていたこと。
伯方島には塩アイスを食べるためだけにわざわざ降りたのだが、それだけでも全然時間の無駄ではなく、寄る価値のあるものであった。ちなみに伯方の塩アイスは伯方島だけでなく、割といろんな島に売ってるので、行った際は是非とも食してみてほしい。
デカデカの御神木。
パワーをいただく。
あとこの神社の隣に「猪カフェ」というのがあって気になった。猪の肉を出すカフェらしい。気になるが寄らなかった。
そして大きな道の駅「多々羅しまなみ公園」へ。
ここでレンタサイクルして多々羅大橋を往復する予定であったが、若干悪天候であったので断念。この橋を超えると広島になるので、ここで愛媛土産を購入することに。
買い物を終え、本日泊まる宿がある生口島へ移動。
チェックインの前に、インスタ映えスポットである「未来心の丘」という場所に行ってみることに。
未来心の丘は「耕三寺」という寺の中にあるモニュメント的なやつで、ここに行くには耕三寺の参拝料を払わなければならない。
参拝料:1人1400円
高くない!?
でもまあ旅行なので、金に糸目はつけずお支払い。
耕三寺に入り階段を登ると、
立派な五重塔!
ゴージャスな門
天下一武道会みたいな建物もあったので、すかさず「優勝したもんねー!」のポーズを決める私。
その後、洞窟的なところに入ってみる。
洞窟の壁には夥しい数の石仏。地獄の絵とかも展示してある。中に滝とかもある。そして意外と出口までが長い。1人だと行くのちょっと怖いよ。
意外と距離のある洞窟を出た瞬間に出迎えるのは謎の観音様。バブリー観音。
そして念願の未来心の丘へ。
↑ここが1番メインのスペースだが、陽キャ大学生5人組が長い時間場所を占領しており、ジャケ写みたいなキメキメの写真をいつまでも何パターンも撮影していた。そのためこの軍団が去った後、待ちに待ったかのように他の観光客がワラワラとメインのエリアに上がっていったので、なかなか人のいない瞬間を写すことができなかった。
↑これは併設のカフェ。おしゃれすぎる。
一通り映え写真を撮影した我々は、本日のお宿へチェックイン。
「yubune」というお宿。
外観
部屋。綺麗!!
ベッドのスペースの手前に広い床があって、サイクリストが自分のチャリを部屋に運び込めるようになっている。しまなみ街道はサイクリストの聖地なので、その辺を配慮された作りになっている。我々が行った日は、海外からもサイクリストの人が来ていた。
和室も綺麗。
宿の名前がyubuneというだけあって風呂に力を入れている宿で、昔の銭湯みたいな懐かしい感じのお洒落大浴場がある。大浴場は宿泊しなくても入浴可能。
部屋やラウンジを一通り堪能すると良い時間になったので、事前に予約した食堂で夕飯を食べに行くことに。
途中で見つけたポスト
名物のレモンにちなんでポストも黄色い。
夕飯は「ちどり」という食堂で食べることに。
ちどりはレモン鍋が有名なのだが、食べるには事前に「レモン鍋食べます」という予約が必要。今回席のみを予約した我々は大人しくタコ飯を注文。
やばうま!
我々が食べていると、疲弊した感じの雰囲気の外国人家族がやってきた。でも予約してないらしくて追い返されていた。瀬戸内海を旅するなら飯屋の予約は必須かもしれない。特に夜。店の数も少ないし、店じまいも早い。外人、無事にご飯にありつけたか心配。
そして宿に帰り、大浴場で風呂に入り、午前中に購入したpaysanのパンを少し食べて就寝
3日目に続く