「朝4:00に起床し始発の電車に遅れず乗り込む」という今日1日で一番難易度の高いミッションをクリアした私は、安堵と共に羽田へ。始発に乗れさえすればこっちのもの。
昨日の夜にすったもんだした荷物は無事に保安所を通過し、機内に持込めることになった。
搭乗口近くの店で蕎麦を食らい、ラウンジでジュースを飲み、いざ搭乗。
飛行機が本当に久々なので「CAさん美人だよ!」とか「動いたよ!」とか見たもの全てにいちいち感想を述べていたら、恥ずかしいからやめろと怒られてしまった。
あと我々の隣の座席には顔もオーラも白竜に激似な人が座っていた。芸能人て電車は使わないけど飛行機だったら我々と同じように使うだろうし、この人は絶対に白竜だ!と確信して一人でそわそわしていたけど、よく考えたら白竜クラスの人間はエコノミーには乗らないだろうということに途中で気づき、大人しく窓の方に視線を移した。
そうこうしてるうちに広島空港に到着。
レンタカー屋さんへの送迎バスが来るまで空港の土産物を見ることに。旅先でいつも思うことだが、空港や駅のお土産を見て異国間を感じるだけで 半分くらい満足してしまう。見たことない味のポッキーなんかを見るだけで 知らない土地に来たぞとテンションが上がる。
レモン多め
カープ推し
もみじ饅頭の自販なんて見つけてしまい はしゃぎ倒す。
もみじ饅頭工場まである。もう既に満足。
そしてレンタカーを借り、まずは呉へと向かった。呉は関東で言うところの横須賀のような感じで海上自衛隊が活躍している街である。
とりあえず昼食へ。youtubeで知った「呉冷麺」というご当地グルメを食べるべく、我々は「ちんちん亭」という店を目指すことに。しかしいくらGoogleMapで検索をかけても、ちんちん亭なるお店は東京や埼玉にしかなく、広島店は全然出てこない。
まさか潰れた?と思いながら 念のため「ちん 呉冷麺 有名」で調べてみると「珍来軒」という店が出てきた。youtubeに出てきた店の外観と同じである。
我々は改めて珍来軒に目的地を設定し、車を走らせた。しかし店の前に着くと、人気店とは聞いていたが予想以上の長蛇の列。
とにかく腹が減っていた我々に あの行列を耐え抜くエネルギーはないと判断し、その先の「ハイカラ食堂」というところに目的地を変更。
しかし食堂の前に着いてみると、珍来軒に負けないくらいのとんでもない人だかり。3連休の初日なので仕方ない。これなら珍来軒にしても変わりなかったなと思いつつも表に名前を書き、順番になるまでその下の階にある軽食屋みたいなところで前菜をつまむことにした。
おばちゃんがワンオペで店を回してて忙しそうだった。注文は食券式。ビールのボタン押したのに出てきた食券にはなぜか「チキンカツ」と書いてあった。
「すみません、違うの出てきちゃったんですけど」
恐る恐る忙しそうなおばちゃんに話しかけてみたら、ああこれはいいのよ!書いてあるのと違くていいのよ!と忙しそうに答えてくれた。券の印字を直す暇すらないようだ。
そしてワンオペだからか 注文品が出てくるのに予想以上に時間がかかっていたので、相方がハイカラ食堂のウェイティング状況を見に行ってくれた。すると、なんと20組待ちだったのに、我々まであと1組というところまで回転が進んでいるとのこと。もしやキャンセルされる!?やばいかな!とか言ってたら注文品到着。
上のが「がんす」というハンペン揚げたみたいなやつで、下のが「にぎり天」というさつまあげみたいなやつ。
もし呼ばれた時にいなくてキャンセル扱いにされると困るので、我々は揚げたてでアツアツのがんすとにぎり天を慌てて口の中に押し込み、口に水疱を作りながら食器をカウンターに素早く返して駆け足でハイカラ食堂へと戻った。そのためがんすやにぎり天の味は詳しく覚えてないけど普通に美味しかったと思う。
しかし上に上がってから呼ばれるまでは思いのほか時間が空いて余裕だった。
これは海自の人たちが金曜日に食べるとされるカレー。海自で食べてるやつのレシピそのままで作られているらしい。
カレーは相方が注文。一口貰ったが、ルーがあんまり食べたことない不思議な味。でもクセが強いとかじゃなくて、美味しい。そしてちょっと辛口。
私は珍来軒で食べるハズだった呉冷麺を注文。盛岡冷麺みたいなやつではなく、冷やし中華に近いような感じだった。
食べ終わり、食堂前の売店でレトルト海自カレーをお土産に購入し、
そして「大和ミュージアム」へ。
大和ミュージアムとは、戦艦の歴史やレプリカが展示されている博物館である。
結構広く見るものもいっぱいあるのに、入場料は大人500円、特別展示を見るコースでも800円とかなり安い。
戦艦や戦闘機が一通り展示されている。魚雷とか、砲弾の実物大の模型も展示されていて、こんなの食らったらひとたまりもないな、こんなものを人や街に向かって撃ちまくろうなんてことをみんなで一生懸命考えるんだから、戦争って異常事態だよなと改めて感じた。
呉を後にし、我々はとびしま街道旅へ。
瀬戸内海のこのあたりがとびしま街道。
スタートの下蒲刈島に突入し、とりあえずどこかの島に降りてみたいので道の駅的なやつを探す。
上蒲刈島という島に上陸した直後、「であいの館」なる店を発見。入ってみる。
適当に入った店なのに景色がびっくりするほど綺麗。
ここでは広島コーラなるものを購入。液体の色が青いコーラもあったけど、なんとなく普通の色のコーラを購入。はっさく果汁が入っているらしい。言われてみれば確かに一般的なコーラと少し違うような…という印象。普通に美味しい。
そしてこの日泊まる宿のある大崎下島に上陸。チェックインする前に、歴史の見える丘公園という景観スポットへ行ってみることに。
最高!
海なのに水平線が見えず、島が遠くまでどこまでも見える景色を見て、ああ私は今島に囲まれたところにいるんだなと実感できた。
いよいよ1日目の宿へ。
この宿は駐車場の場所が分かりづらいらしいので、電話でどの辺か聞いてみた。
「GoogleMapでシェアハウス○○と検索してください!その空き地に停めてください!ナンバー○○-○○のホンダの軽が停まってるので、その前に置いちゃってください!」
との指示を受けた。
言われた通りにナビをセットし車を走らせてみるも、そんな所はない。相方に路駐させて、私は助手席から降りて言われた場所を探してみることに。
ない。
空き地もホンダの軽もどこにもない。
半泣きで探し回っていると、なんか建物のガレージでタバコ休憩してる輩みたいなアンちゃん2人組に遭遇して目があってしまった。島民とか村民てなんとなく余所者に親切なイメージだし、このアンちゃんたちに聞いてみようかと思ったけど、この2人組はちょっと雰囲気が怖く、島のゆったりモードに浸り油断してた私はヒヨって聞くことができなかった。
その時!
「すみません、ご予約のキャンディさんですか?」
電話してからあまりに遅いので、宿の人が様子を見にきてくれた。助かった…
駐車場に案内してもらうと、なんとさっきのアンちゃんたちがタバコをふかしていたガレージだった。奥の方に行くと言われたナンバーのホンダの軽が停まっていた。わかりづらいし怖いんじゃ。
駐車場から宿までは徒歩5分でやや歩く。しかし宿までの道は大変趣があり、重いキャリーを引きずりながらでも5分がとても短く感じた。
こんな感じ。古き良き日本の街。
そしてこの日に泊まる宿。Guest House醫(kusushi)
正面。古い病院を改装したらしい。
↑我々が泊まったのは離れ
一階
なんと茶室まである
茶室から見える庭
茶器がいっぱいある
キッチンもあり
寝室
寝室の窓をあけた感じ。
最高に味がある。一棟貸しだが以前軽井沢で借りた貸別荘より全然安かった。
予想以上の宿の良さに感動した。
そして辺りを散策。
多分ここがドライブマイカーで出てきた宿。
外出ればすぐ海。
なんか学校の標識かわいかった。
こうして散歩を終えた後、夜の酒とつまみを買うためにスーパーへ。
島の店じまいは早く、スーパーは18:00で閉まるらしい。ちょっと駆け込みで車で5分のAコープへ。島のスーパーだし、何か珍しい魚とかご当地品がいっぱいあるに違いない!!と期待に胸を膨らませて入った。
しかし、品揃えは家の近所のコープと全く同じだった。むしろ家の近所のコープの方がいろいろ目新しい新商品が並ぶ印象さえあった。
途中の道の駅でレモンせんべいみたいなおつまみを買ってあったので、とりあえずアサヒビールと発酵レモンサワーと明日の朝ご飯のアンパンだけ買い、スーパーをあとにした。
夕飯は、夜やっているのは お好み焼き屋と定食屋の2軒のみ。
定食屋の方がいろいろ選べそうだと思い、定食屋の方に行くことに。ドアをあけると、渡る世間の幸楽にそっくりな内観が広がっていた。店内は空いており、観光客っぽいおばさん2人組が、なんだか豪勢な肉プレートを食べていた。
すると店の親父が出てきて、
「もう今日は食べ物終わっちゃったよ」
と一言。いや、まだ18:00過ぎなんですが、、もしやこのおばちゃん2人組が店の食料を食い尽くしたのか?
「うどんかラーメンならいけるけど」
と言われたので、相方がうどん、私がラーメンを注文した。
あとアラカルト的な感じで、店の中央のでかいテーブルに置いてあるミニ豚カツやポテトサラダなどの一品料理を適当に自由に取っていくシステム。我々は麺類に加えミニ豚カツの皿をとった。
普通に美味しい。あとうどんは380円とかで激安。
私たちの後に地元の漁師っぽいお兄ちゃんとおじさんの2人組が来て我々と同じことを告げられていて、仕方なくラーメンを注文していた。どうでもいいかもしれないけど漁師のお兄ちゃんの方は伊勢谷友介に激似で超絶イケメンだった。島にあんなイケメンがいるとは。
しかし、その後に一人で来たおじさんには、おばちゃん2人組と同じ肉のフルコースが運ばれていた。もしかして予約制なのかこの食堂。ほぼ幸楽なのに。。
夕飯を食べ終わって宿に戻り、とりあえず風呂に入ることに。
が、バスタオルが見当たらない。管理人の人に電話をかけて持ってきてもらうことに。
10分くらいして持ってきてくれたが、「本当はバスタオルはつかないのですが、特別に持ってきてあげました」的なことを言われる。
しかしホテルのサイトのアメニティの所には「バスタオル」と書いてあるため、ちょっと腑に落ちなかった私は「サイトに書いてあったんで!サイトにバスタオルありですって書いてあったんで!書いてあったんで!」と何度も嫌味っぽく言ってしまった。だって書いてあったし。
そんなこんなで18:00に閉まるコープで買った酒を飲み就寝。二日目へ続く!